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由 緒
当神社は、龍神湖水の祭に因んで建立された新宮であります。芦ノ湖の湖心近く御鎮座されている本宮より、御分霊を奉遷し、鎮祭されました。
この地は、古くから湖水祭・庭上の儀が執り行われてきた祭場でありますが、これを継承発展するとともに、お詣りしやすいようにと願い、平成庚辰の年に建立されたものであります。
この湖水祭は、奈良時代の天平宝字元年(七五七年)、萬巻上人が湖に棲む『九頭の毒龍』を調伏し、湖の主・龍神として鎮斎されたのに始まります。
爾来、連綿として龍神湖水の祭が継承され、執り行われていますが、これは、箱根神社創建の由来を物語る大切な祭典(八月一日の例祭)の宵宮祭として行われております。
祭典は、まず神前に御供 ごく(三升三合三勺の赤飯)と神酒を献じて祝詞を奏し、神楽を舞い、祈願をこめたのち、御供を唐櫃に納めて捧持し、行列を整えて湖畔へと向います。
岸辺で小舟にのりかえ、御供船、楽船、お伴船の順で進発しますが、しかし箱根神社湖上の大鳥居前から先は、宮司が唯一人ゆく御供船のみが湖心に漕ぎ出してゆき、神秘の神事(御供の献納)を行う一社伝来の特殊神事であります。
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