安産杉の由来

この大杉は、古代山岳信仰の名残りをとどめる幸運の栄木です。遠い神代の高高天原から光臨された皇孫 瓊瓊杵尊 ( ににぎのみこと ) が、この地上で初めて出会った容色婉女な 木花咲耶姫命 ( このはなさくやひめのみこと ) (富士山の神様)と結婚して、日継の皇子 彦火火出見尊 ( ひこほほでみのみこと ) が誕生されたという神話に由来します。

 箱根神社はこの皇祖三神をおまつりしていますが、この木は古代祭祀の象徴たる 神籬 ( ひもろぎ ) (栄木)として崇めてきたものです。これがいつの頃よりか里人は、この大樹を健全な母胎の象徴とみなし、子孫繁栄を祈る子授け安産の杉と敬仰するようになりました。かつて鎌倉に幕府を興した源頼朝は、特に当神社を崇敬しましたが、その御台所政子の安産を祈願して實朝(三代将軍)が無事誕生しました。爾来武家庶民の間にもこの風習が広く行れるようになったといわれます。

 こうしたことから、境内にある矢立の杉と共に「霊妙杉」と称えられていますが、今日でも当神社の安産守は霊験灼かだと信仰されています。

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